テレビ・映画・アニメ・
番組に関わる仕事
演出家
演出家とは?
私たちが日々目にしている映像作品やゲームなど、こうしたコンテンツの制作には必ず、演出家がいます。演出家は監督や原作者の意図を汲み取り、その作品の世界観や見せ方をつかさどるトータルプロデューサーなので、作品がヒットするかどうかも演出家次第といえる部分があります。
そんなエンタメ業界の重要職業、演出家の世界をのぞいてみましょう。
演出家の仕事内容
私たちが映像作品やゲームなどのコンテンツの世界に引き込まれるのは、演出が大きなウェイトを占めています。どうすれば人はその作品に引き込まれていくのか、どうすれば楽しんでもらえるのかといった見せ方、伝え方を研究し、それを形にするのが演出家の仕事です。
演出家の職業としての歴史はとても古く、バレエやオペラなどが誕生した中世のヨーロッパでは、すでにこうした作品の舞台演出で演出家が活躍していました。今ではその活躍の場が大きく広がり、演出家といっても何の演出をしているのかを説明しないと伝わらないほど、演出家の仕事の幅は広くなっています。
演出家の年収ってどれくらい?
演出家は一部の有名な人に大きな仕事が集まりやすい傾向があるため、演出家としてのスタートをしたばかりの人の収入は、他の職業とそれほど変わりません。「サラリーマンの標準的な年収」と考えてよいと思います。
しかし、実績を積んで仕事が集まってくるようになると、世界は大きく変わります。1つの作品あたりの報酬が数百万円、数千万円になるような演出家もいるので、売れっ子になった時の年収クラスは上限知らずです。
もちろんそこまでのキャリアアップをしなくても仕事が安定して入るようになると、標準よりも多くの年収を得ることは十分可能です。
演出家のやりがい、将来性
演出家のやりがいは、何と言っても自分の仕事が多くの人を感動させることでしょう。その作品がヒットすれば自分の名前が世に出ることになりますし、収入もそれに見合ったものになります。どんどん新しいことに興味をもってたくさんの世界観を使いこなし、多彩な作品を演出できるようになれば、より多くの人々を感動させることができます。
演出家というと舞台系や映像系などいくつかのジャンルがありますが、今ではアニメやゲーム、ネット動画など活躍の場がどんどん広がっているので、「仕事の場」は以前よりもはるかに多くなっています。将来性ややりがいは申し分なしでしょう。
演出家になる方法
この資格を取れば演出家になれるという資格があるわけではなく、すべてが実力の世界です。主なルートとしては映像やゲーム、アニメなどに強い専門学校の演出関連学科もしくは美術大学や芸術大学などで学んでその道の就職を目指す方法があります。少し門は狭いですが、演劇部や演劇サークルなどに所属して演劇を学び、舞台演出家を目指すというルートもあります。
どのルートを通るかはその人の希望や事情もあると思いますが、最短ルートを選びたいのであれば映像やゲーム、アニメなどに強い専門学校でしょう。こうした専門学校ではすでにプロとして活躍している演出家が講師を務めていることもあるため、将来なりたい職業に就いている人から直接学べることには大きな意味があります。