アーティストの仕事
声優
声優とは?
声優とは、『声だけで演技をする俳優』のことを指します。
アニメなどのキャラクターボイス(CV)などでよく知られています。
ですが、声の演技だけではなく様々なお仕事をされている方もいます。
まず、声優のお仕事の代表例としては、
- 1. アニメ作品の登場人物に声をあてる
- 2. 海外ドラマや映画の吹き替え
- 3. ゲームのキャラクターボイス
- 4. ナレーション
- 5. ラジオパーソナリティ
などがあげられます。
ほとんどの声優は事務所に所属して、オーディションを受ける・事務所から紹介された仕事を受けるなどして、経験を積んでいきます。
また最近では声以外の部分でも活躍している声優の方が多く、顔出しをして俳優活動やアーティスト活動をしている方もいます。
その活動の影響もあり、声優のお仕事は年々人気を集めています。
声優として生活していける?
給料は基本的には事務所に所属している声優の給料は、月給制ではなく歩合制です。人気声優になると、仕事が集中するため、事務所から休日を指定しないと、休む時間が取れないほどです。
声優の給料は、人によってかなりの差があるため、声優としての年収がわずか50万円の人もいれば、数千万円を超える人もいます。
例えば、駆け出しの新人声優であれば、1回のお仕事の報酬単価が約1万5000円程度だと言われています。
この場合だと、毎週放送されているアニメに1回出演すると、月約6万円の収入となります。
キャリアを積んだり、年数を重ねていくと、報酬単価はあがり、安定した収入が得られる方もいます。
さらに、一流の声優になると、年収数千万円を超える方もいます。
新人時代はアルバイトや副業などをかけ持ちしながら声優として仕事をするという方が多いです。声優としての仕事を得るためにも、初めの間はオーディションを受け続けることが主な活動になります。
声優に求められるスキル
声優になるためにはどのようなスキルが必要なのか?
ただ声優になる、というだけでなく、活躍できる声優になるためにもスキルを身につけることは大切です。声の部分に求められるスキルと仕事の部分に求められるスキルの2つに分けてご説明します!
《声のスキル》
- 1. 発声
- 2. 演技力・表現力
これら2つは声優を目指すのであれば、必須のスキルと言えます。また、この2つのスキルを身につけるためには、日々の練習が重要です。
日々継続していくという意味でも「精神力」も必要となってきます。一般的な方法としては声優専攻のある専門学校や養成所で学ぶことができます。
《仕事のスキル》
- 1. 読解力
- 2. コミュニケーション能力
これら2つは声優として仕事をしていく上で必要なスキルです。
読解力は声優として演技をする際に使用する「台本」や担当する登場人物が出演している作品、設定などを読み解くスキルです。
また、上記にあげた演技力・表現力にも繋がってきます。
コミュニケーション能力もとても大切です。特に声優の場合、アニメ作品は多くの人が制作に携わっています。
収録現場での指示に応えること、制作陣の方と連携をとって声を吹き込むことも大切です。
また、声優に求められるものは様々なことが挙げられます。
上記にあげたスキルを身につけている人、良い声の人、高い技術を持っている人、向上心のある人…などなど。
最近では、顔出しでの活動を行う人も多くなったため、ルックスも大事!といわれることもあります。
これといった正解はないですし、人それぞれの良いところを伸ばすことも大切です。
ですが、1番大切なことは「アニメ・声優業界で働きたいという意志」、「アニメや声優が好きだという気持ち」ということを忘れないでください。
どうやってなるの?
声優になるためにはどう進んでいけばいいのか?ここでは代表的な方法として3つご紹介します!
- 声優専攻のある専門学校に通う
- 養成所と同じく、声優になるための代表的なルートの1つであり、現在活躍している声優の方にも専門学校を卒業している方が多く見られます。
専門学校のメリットは『基礎から学べる』ところです。未経験からでも1からしっかりと学ぶことができるところは専門学校の特徴です。
また、学校であるため、学園祭や体育祭などのイベントもあり、学生生活を楽しみながらデビューを目指していきます。
専門学校はプロの声優を育成する専門機関のため、カリキュラムなどがしっかりしている所も特徴です。
- 養成所に通う
- 各声優事務所やプロダクションにはタレントの育成レッスンを行なっている養成所があります。
養成所のメリットとして、事務所・プロダクションが運営しているため、行きたい事務所の養成所に入れば、その事務所に求められているスキルを身につけながらレッスンを受けることができます。また、実力によっては養成期間であっても声がかかり、デビューができることもあります。デメリットとしては、実力重視な所が多く、養成所に通うためにもオーディションが必要としている場合もあります。また、授業の内容も学ぶ時間が短いため、応用編からスタートすることが多く、未経験から学ぶと少し大変に感じることがあるかもしれません。
- オーディションを受ける
- 声優デビューへの道としてオーディションを受けることもあげられます。
オーディションには2種類あり、声優事務所を通してのオーディションもあれば、一般募集で開催しているオーディションもあります。
メリットとしては、合格すればアニメ作品の出演などで多くの人の目に留まり、人気声優への第一歩となります。
デメリットとして、詐欺などの場合もあり、オーディション元の会社がどういった会社なのかしっかり見極めることが必要です。
また、声優未経験から合格することはかなり困難であるといえます。