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映画宣伝/配給
映画宣伝/配給とは?
映画が大好き!という人にとって、映画がどう制作されているのか、どんな人たちが制作しているのかについては興味があるところでしょう。しかし、映画業界は制作者たちだけで成り立っているわけではなく、映画業界を支えるとても重要な人たちがいます。それは、映画の宣伝や配給です。どんなに素晴らしい映画が完成したとしても、それを世に送り出す人がいなければ誰も観てくれません。
今回は映画の素晴らしさを世の中に伝え、ヒット作品を生み出す仕掛け人でもある映画宣伝や配給の仕事について見ていきましょう。
映画宣伝、配給の仕事内容
映画業界には、配給会社があります。配給会社は国内や海外など幅広いルートから映画を探し、買いつけます。そして買いつけた映画作品を映画館に「配給」します。こうした仕組みから、映画配給会社と呼ばれています。この時代、映画は映画館だけで見るものではなく、DVDやブルーレイ作品として発売されたり、動画配信サービスで配信されたりと、配給先も幅広くなりました。
映画宣伝の業務は、このように映画会社が買いつけた映画がヒットするようにさまざまなキャンペーンを行います。映画のプロモーションで海外の主演俳優が来日している風景を見たことがあると思いますが、これも映画会社が宣伝の一環で仕掛けたプロモーション活動です。映画宣伝の業務にはこうした来日俳優のアテンドや各種手配も含まれるため、世界的なセレブと一緒に仕事ができる珍しい仕事でもあります。
映画宣伝、配給に携わる人たちの年収は?
映画配給や宣伝の仕事は、いずれも映画会社の社員として行うことになります。そのため、身分は映画会社に勤めるサラリーマンです。しかしながらエンタメ業界でもあるため、年収は他の業種よりも高い会社が多いようです。主要な求人サイトなどの集計では映画宣伝、プロモーションなどの職種での平均年収が400万円台後半になっているのは、他の業種と比べると魅力的です。
映画産業の今後、映画業界の将来性は?
映画業界は、他のエンタメと同様に景気や社会情勢の影響を強く受けてきました。世の中が不景気になると製作費をあまりかけられない事情から映画業界が沈みがちになりますが、逆に景気が良くなると大作が続々と制作されて映画業界が活気づきます。
こうした浮き沈みを経験してきた映画業界ですが、ひとつ変わらないことがあります。それは、人々が映画を観なくなることはなく、100年以上愛され続けて素晴らしい作品が今も生み出され続けているという事実です。
ハリウッドだけでなく「ボリウッド」と呼ばれるインドの映画産業が大きく成長していることもひとつの事実として、映画業界は今も着実に成長しています。映画館だけでなくストリーミング配信も増えているため業界全体の市場規模は拡大し続けています。これからも映画に関わる仕事の重要性がなくなることはないでしょう。
映画宣伝、配給の仕事に就く方法
映画の宣伝や配給といった業務で最も重要なことは、映画が好きであることです。自分がいいと思える作品を世に送り出す仕事なので、自分が楽しめなければ人を楽しませることもできないでしょう。それに加えて、海外の映画を買いつけたり出演俳優などとの交渉をする場で役立つ語学力があると強いといわれています。近年では英語だけでなく映画の多言語化も進んでいるので、インドや韓国など多くの作品を送り出している国の言語に強いこともアドバンテージになります。
映画会社への就職活動を通じてプロになるのが一般的なルートなので、就職活動で有利になる勉強をして備えておくことがベストです。