俳優になりたい!と思ったら、まず何をするべきか考えたことはありますか?自分の好きな俳優が出演している映画やドラマ、舞台などを見て勉強するのはもちろんですが、今では俳優にとっての活躍の場が以前とは比べ物にならないほど広がっています。それだけ俳優にとってのチャンス、俳優になりたいと思っている人のチャンスが多くなっていることを意味します。
従来であれば、養成所に通ったり劇団に所属し、俳優を募集しているオーディションに挑戦して、それに合格したらキャリアを積んでいくのが定番の流れでした。しかし、今はそれだけではありません。ネット動画から有名になって俳優への道を歩む人が多くなり、「ネットでの露出」が成功の鍵を握るようになってきています。俳優の世界もデジタル化が進んでいるわけですが、そんな時代に身につけるべきスキルと、プロの俳優を目指す道筋とはどんなものでしょうか。
これからの主流、俳優のデジタル化を理解しよう
すでに音楽界では、革命ともいえるようなデジタル化が進んでいます。ネット動画で人気に火がついたアーティストの楽曲が大ヒットを飛ばしてトップアーティストの仲間入りをする例はとても多くなっていますし、中にはネット動画が縁で結成されたユニットもあります。
さすがにこれと全く同じことが演劇界でも起きているわけではありませんが、演劇の世界にもネットに活動の場を見出すケースが急増しました。そのきっかけになったのは、コロナ禍です。ホールに観客を集めて演劇のイベントを開催するのが難しくなり、映画やドラマなどで活躍している俳優以外もネット配信の手法をとるようになりました。
この中には成功したケースも多く、今後は演劇の発表の場としてネット配信がひとつのチャンネルになっていくことでしょう。映画、ドラマ、舞台、そしてネット配信です。最初はコロナ禍で舞台に人を集められないためにその代わりという位置づけで始まったネット配信ですが、今後はネット配信専門のドラマなどが撮影され、配信していくようになることでしょう。ネットフリックスやアマゾンプライムなどは、すでに映画やドラマのネット配信を事業化して大きな利益を上げています。
「若いうちに目指さないと成功しない」説について
養成所に入って役者修行をするという従来型のキャリアデザインの場合、どうしても年齢を考慮する必要があります。ある程度の年齢までに俳優としての基本的なスキルを身につけて、自分が何に向いているのかを知っておく必要があるからです。
多くのオーディションは10代から30歳くらいまでの年齢の人を募集しているので、オーディション経由で有名になるためにはこの年齢が「適齢期」ということになります。事実、新たにブレイクする俳優を見ていると10代や20代の人が多いようにも思います。
おそらくこのコラムを読んでいる人の多くは、高校生やそれに近い10代から20代の世代の人たちでしょう。今まさに、プロの俳優への道を歩むには絶好の年齢に差し掛かっているといえます。
これからの俳優が身につけるべきこと
俳優は自らの演技で人の心を動かす職業です。その本質はデジタル化の時代になっても変わることはありませんが、活躍の場が広がっていることで身につけるべきスキルは広がっています。
例えば、語学力。日本だけでなくグローバルに活躍する俳優になりたいのであれば、英語力は必須です。その他には自分をしっかりアピールするために台本ではなく自分の言葉で話す能力、テレビで活躍しているレポーターのように物事を紹介し、伝える能力なども必要になるでしょう。
これらの能力は、従来であれば演劇人にとって直接的な関係はないものでした。しかし、今は違います。俳優の活躍の場が広がるということはそれだけ可能性が広くなっていることを意味しており、そのチャンスを目一杯自分のものにするためには幅広いスキルが必要なのです。
幅広いスキルを効率よく身につける方法
俳優になるために最も大切な能力は演技力や表現力です。これが揺らぐことはありませんが、それに関連する能力として「話す」「伝える」ことのスキルや語学力などはがあるとより差別化された俳優になることができます。
「世界のワタナベ」こと渡辺謙さんがハリウッド俳優として成功できたのは、持ち前の演技力に加えて高度な語学力があったからです。自らの努力で夢を実現した典型的な例といえるでしょう。
札幌ミュージック&ダンス・放送専門学校には、本気でプロの俳優を目指す人のための「俳優本科」があります。4年間で実力派俳優を目指し、その中でも今の時代にふさわしい俳優となってもらい、従来の枠にとらわれない幅広い活躍ができるような人材を育成しています。先ほど「俳優を目指すなら身につけておくべき」と述べた関連スキルについても、この俳優本科であればすべて身につきます。
同じ努力をするのであれば、結果につながる努力を。若い力と可能性を夢の実現に結びための「最短ルート」なのです。